社労士試験を受験しました。

税理士の開業

こんにちは。柏の葉税理士事務所の徳田大輔です。
昨年8月に社会保険労務士試験を受験しましたので、簡単にご報告します。
・受験した理由
・試験の内容
・試験結果


1) 受験した理由

試験勉強を開始したのは2021年7月頃。2022年8月と2023年8月の2回、受験しました。受験した理由は、労働保険・社会保険について、正確な知識を持ちたかったからです。

会計事務所スタッフとして記帳や決算の作業を行う際、労働保険・社会保険に関するお金の処理は必ず発生します。お金の動きに即して機械的に処理することもできなくはありませんが、やはり全体像や適正金額を把握していた方が、良い仕事ができます。時にはお客様から制度概要や手続方法を訊かれることもあります。

税理士とのダブルライセンスで箔を付けたい、周りを見返したいという「下心」も、あったと思います。

2) 試験の内容

社労士試験は、毎年、8月の第4日曜日に行われます。午前の部が80分、午後の部が210分。9時から17時まで丸1日を試験会場で過ごすこととなります。試験中は、水分補給したり、トイレに行ったりすることができますが、挙手して試験官に付き添ってもらう必要があります。

試験はマークシート形式です。午前の部は「選択式」。1~2ページに渡る文章中5カ所が虫食いとなっており、20個の選択肢から正しい言葉や文章を選びます。これを8科目繰り返します。午後の部は「択一式」。全7科目につき小問が各10題あり、それぞれ5個の選択肢から1つを選んで回答します。

試験科目は、労働基準法、労働者災害補償保険法、健康保険法、厚生年金保険法などの法律科目のほか、「労務管理その他の労働に関する一般常識」、「社会保険に関する一般常識」があります。

ゆえに、法令だけでなく、白書や統計などの時事ネタを把握している必要があります。「政府は〇〇の取り組みを行っており、現状は△△。諸外国の平均値は××である」といった文章の正誤を判断させたりします。これは、社労士としての適性を測る方法としては優れていると思いますが、受験対策は「底なし沼」で大変です。税理士試験が法令や税額計算のみを出題するのとは対照的です。

3) 試験結果

社労士試験は、採点期間が非常に短いです。試験から1ヵ月半後の10月初旬には、合格発表があります。ちなみに税理士試験は記述式(文章で回答させる)のため、8月上旬の試験から11月下旬の合格発表まで、4ヶ月近く待たされます。

合格基準の目安は、選択式40点中28点、択一式70点中49点(正答率70%)で、受験生の得点状況に合わせて緩く調整されます。

さて、私の試験結果は、次のようになりました。
 2022年度 選択式23点・択一式31点 (合格基準は27点・44点)
 2023年度 選択式31点・択一式46点 (合格基準26点45点)

見事、合格か?
いえ、選択式は8科目の全てについて5点中3点を正解しなければならない「足切りルール」があり、私は「雇用保険法」で2点しか得点できなかったので、残念ながら不合格でした。

再挑戦したい気持ちもありますが、ひととおり知識を仕込むという目的は達せられましたので、今年は税理士としてのスキルアップに専念することといたします。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。