こんにちは。柏の葉税理士事務所の徳田大輔です。
正直なところ「市議会」については、運営の仕組みも自分の生活への影響度もあまりよくわかっていませんでしたが、昨夏の市議会議員選挙で永山ともひと議員(立憲民主党)と懇意になったのを機に、少しずつ関心を持つようになりました。
1) 柏市議会「定例会」の概要
柏市の人口は約43万人。その代表である市議会議員は36名。
「定例会」は年4回開催され、約3週間の会期中に、
①市からの説明・報告
②議員から市への質疑並びに一般質問
③委員会(福祉、教育、建設など)ごとの議員から市への質問など
④採決
が行われます。
今回傍聴したのは、永山議員の「質疑並びに一般質問」。
当選以来、インターネットのライブ配信で「定点観測」していましたが、今回は初めて議場に乗り込みました。
2) いざ傍聴へ
市役所の庁舎に入ってエレベータで6Fへ。無人の通路を抜け、「受付票」に住所と氏名を記入して扉を開けると、そこが傍聴席でした。警備員の1人もいるのかと想像していたので、誰にも会わずにたどり着いたことに、ちょっと拍子抜け。セキュリティが心配になってしまいました(さすがにカメラ監視くらいしていると思いますが)。なお、傍聴席の外には絵本や授乳室などがあり、子育て中の傍聴者にも一定の配慮が見受けられます。
議員の持ち時間は、きっかり1時間。議員によりますが、概ね5~8項目について質問し、市からの返答を踏まえてさらに質問を重ね、条文や施策の内容を質していくのがセオリーのようです。初めの質問内容は予め市に提出しておき、市も回答を準備しています。
議員から市への1回目の質問に要した時間が20分、それに対する市の回答が30分ほどなので、2回目以降の質問時間は10分程度しかありません。市の答弁に対し「深掘り」するのは、なかなか難しいようです。
市幹部の答弁は、原稿の棒読みが多く、睡魔を誘ってきます。影響力の大きい立場ゆえ、どうしても「当たり障りない」発言に終始してしまうのかも知れませんが、「法令に基づいて処理しています」、「ご指摘の事項についても配慮しながら進めて参ります」といった、木で鼻をくくったような答弁が続くと、退屈で残念な気持ちになってしまいます。「で、あなた個人としては、どうお考えですか?」と質問できたら、楽しいかも知れません。
3) 感想
定例会の「質疑並びに一般質問」は、今まではパソコン画面で傍聴していましたが、やはり現場で見聞きする方が面白いです。「旧そごう柏店本館の活用について」といった巨額な予算に関わるものから「障害者移動支援の対象拡大」といった身近な行政サービスまで、議員さんと市幹部の方々が大小さまざまな議題を論議してくれているのが、改めてよく判りました。
とはいえ、上述のような2~3回の質疑の応酬でどれだけ市行政に影響を与えているものか、あまり実感が湧かないのが正直なところです。今後、各議員さんから「市政報告」が発表されたら、内容を検証してみたいと思います。
自分の仕事もある中で、政治に関心を持ち続けるのは「楽」ではありませんが、議会を傍聴し、当事者に感想を伝えるだけでも、意義のあることと考えています。
柏市議会の映像は、リアルタイムでなくても市のウェブサイト「柏市議会 議会中継」で閲覧することができるので、また折に触れて見てみたいと思います。
https://smart.discussvision.net/smart/tenant/kashiwa/WebView/rd/council_1.html
最後までお読みいただき、ありがとうございました。